typeof Diary

VimとかJSとか。やったことのメモ。自分のため。

Vim scriptテクニックバイブルを購入しました

Vim scriptテクニックバイブル

先日、Vim scriptテクニックバイブルという、なんともニッチなものが発売されました。
当日のタイムラインでは、Vimmerの方々が本屋巡りをしている状況。

さっと読んでみましたので、感想というか、Chapter毎にメモしつつ読んだので、
それを記載。

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Chapter1 Vim スクリプトを実行してみよう

Chapter1には基礎が詰まっているので、すごく大切。

文字列演算を制する者は、Vim スクリプトを制する

Chapter1では、単元のタイトル通り、実行してみることが主でした。
その中でも、基礎の基礎が詰まっている印象。

  • :echoで出力
  • 変数、型
  • 四則演算
  • リスト、辞書
  • 比較方法
  • 関数の使い方

などなど。

Chapter2 Vim スクリプト詳説

実際に、Vim scriptをファイルに書いて実行していく部分。
実際にプログラミングしていく感じです。

変数のスコープがすごい。
せいぜい、g:fooでグローバル、s:fooでスクリプトローカルぐらいの知識しかなかった。

その他、関数定義の方法や、種類など。
autload関数とか、dictとか…いろいろ。
知らないことだらけです。
autoload関数の書式は、プラグインでよく見かけるアレな気がしました。

なんといっても、例で取り上げている関数が面白い。
ただ関数作るだけではなく、階乗求めたり、ベクトルだったり、
楽しみながら読めました。

Chapter3 Vimの機能の使い方

EXコマンドや、バッファ、ウインドウなどなど。
Vimプラグインでバッファに対して何か追加したり、働きかけることは多いと思う。
そのような場合の基礎的な部分になるChapterかと思いつつ読みました。

正規表現...やばい。
普通の正規表現も調べながらたどたどしいものしか書けないですが、
正規表現も使いこなせるようになると、いろいろ幅が広がりそう。

Chapter4 Vimからのスクリプト実行方法

いろいろな実行方法について。
ファイル、キーマップ、コマンド定義、イベント。

autocmdのイベント一覧として、数ページを割いて書いてある。
サンプルもしっかり載っており、ここまでくると、それらしきものが作れるようになる気がしました。

pluginや、autoloadにファイルを置いたりしているところを見ると、
plugin開発もここらで意識できるのではないでしょうか。
それと...。
対象読者には「:helpが引けない人」というのもあるということを聞いていたので、
詳しく知りたい場合は、「:help hogehoge」参照してね。っていうが書いてあるところは、
:helpを引くのが苦手な人も、読みながらも:help引く癖がしっかり付けられると思います。

これは今後かなり重要になると思いますし、便利できるはずです。

Chapter5 Vimスクリプトを公開しよう

プラグインの作成がついに!

実際にプラグインを作りながら、一連の流れを学ぶことができます。
何でも「既にあるから…」とやらないでいると一生何も作れないので、
まずは写経してみることが良いと思います。

作り方の中にはヘルプの書き方なんかも載っているので、アイデアさえあれば、
ここを読めば、何か作り上げられるのではないでしょうか。

Chapter6 組み込み関数リファレンス

ここはリファレンス。
良く利用されるものに絞ってリファレンス化されているので、
役立つことでしょう。

Chapter7 実践テクニック

この書籍を読んで、真面目に開発に取り組もうとなった時に、参照できる項が多いと思います。
WebAPIの使い方なんかは、覚えてしまうとちょっとした便利コマンド作るのに便利なので、
使ったことのない人はやってみると良さ気です。
自分がやったのは、GoogleMapのAPI叩いて、住所入れたら緯度経度をechoする…みたいな、
しょーもないコマンド作ったり。。

地図弄る時に、パッとここに点打ちたい!っていう時に以外と便利してます。

あとはチャットワークに投稿したり。
API叩けるようになるので、いろいろと面白いことができるようになります。
Vimスクリプトでゲームについても載っているので面白い。
テトリスなんか、写経してみたいものです。

全体的なお話

とにかく丁寧。 この一言に尽きます。
非常に丁寧に書かれており、Vim scriptの教科書にはもってこいです。
既に他の言語を経験済みの場合は、説明が冗長に感じられるかもしれませんが、
Vim scriptの教科書ということを考えれば、当然な気がします。

自分ぐらいの人間であれば、間違いなく役に立ちますし、かなり勉強になります。
プラグインをばりばり書いています!という人には物足りないのかもしれませんが、
これからやってみる人や、いずれはやってみたい人なんかには、非常に参考になると思います。
値段についての言及もされていましたが、3000円を超えないのは大きいです。
本当にオススメなので、是非買って読んでみてください。

不便を見つけて便利するところから始めてみたいと思います。
不便を見つけるがなかなか難しいのですが、
ここに敏感になることがとても大事なようです。

プラグイン開発はいつになるかは分かりませんが、とりあえずやってみたい!
と、読めば思うはずなので、プラグイン書いたことない方々、
お互い頑張りましょう!

Vim script テクニックバイブル ~Vim使いの魔法の杖

Vim script テクニックバイブル ~Vim使いの魔法の杖